公開日 2026年7月14日 最終更新日 2026年7月14日

Sony Music IndonesiaとSun Eater Groupは、世界的な活躍を目指すインドネシアのアーティストを発掘・育成し、グローバルに配信するための新たなジョイントベンチャーレーベル「Lunar(正式社名:PT Lunar Musik Indonesia)」の設立を発表した。
新レーベル「Lunar」は、ソニーミュージックが持つ国際的なディストリビューションの基盤と、Sun Eater Groupが培ってきたインディーズアーティストの育成ノウハウを統合した戦略的パートナーシップから誕生。
Sun Eaterはこれまで、草の根のクリエイティブコミュニティとメインストリーム市場の橋渡し役として実績を残してきた。
今回の提携は、ローカルな才能を強力なプラットフォームを通じて世界の音楽エコシステムへと押し上げる、音楽業界の最新トレンドを象徴する動きと言える。
Lunarの設立にあたり、独自のアプローチと音楽性を持つ3組の気鋭アーティストとの契約が発表された。
まず1組目は、東ジャワ州を拠点とする「Kecoud」。彼は現代のヒップホップにジャワ島の伝統的な民俗音楽を融合させた新ジャンル「Keroncong Hop」を開拓している。プエルトリコのスターの楽曲をジャワ語にアレンジした「Bad Bunny asli Purwokerto」や、YouTubeで30万回以上の再生を記録したCrisbeとのコラボ曲「Shawty Tjantik」などでバイラルヒットを記録し、Spotifyでは月21万人のリスナーを獲得している。
2組目の「Alee」は、商業リリースがまだない新人でありながら、すでにオンライン上で巨大なムーブメントを巻き起こしている注目のアーティストだ。TikTokに投稿された楽曲制作の裏側動画は120万回再生・22万いいねを突破しており、ファンからは公式音源化を求める声が殺到している。
そして3組目は、Ananda Aliviaによる全編英語詞のポッププロジェクト「Nandoshi」。Dayglow、LANY、NIKIなどに影響を受けたサウンドが特徴で、かつてSun Eaterから輩出され、英語歌唱のインドネシア人アクトとしてクロスオーバーな支持を得たバンド「Reality Club」の系譜を継ぐ存在として期待されている。
Lunarは3組にとどまらず、2026年第3四半期までにさらに3組のアーティストをレーベルに追加する計画だ。今後のターゲットとしては、超地域密着型の「ハイパーローカルリージョナルミュージック」、インターネットを主戦場とする「ペルソナ主導のアーティスト」、そして「Halal Pop」といった領域に属するアクトの発掘に注力していく。
ローカルでのパートナーシップを通じてグローバルな流通チャネルを拡大する「Lunar」の取り組みは、急速に成長するインドネシア音楽市場の可能性を世界に証明する大きな試金石となりそうだ。