公開日 2026年5月27日 最終更新日 2026年5月27日

フィリピン発の8人組ガールズグループ「BINI(ビニ)」が、フィリピンの次期観光大使に就任する可能性が高まっている。
フィリピン観光省(DoT)のDita Angara-Mathay長官は、アメリカ・カリフォルニア州で開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ」でのBINIの歴史的なパフォーマンスを受け、彼女たちを観光大使として起用することを検討していると明らかにした。
現在、BINI側から正式な回答は得られていないものの、観光省からのオファーはすでにグループ側へ伝えられている。
BINIの活躍はエンターテインメントの枠を超え、国を挙げて称賛されている。フィリピン下院は、コーチェラでのパフォーマンスを称える下院決議第1001号を採択し、BINIのメンバーは下院を訪問してこの決議の写しを直接受け取った。
また、彼女たちを「国民的ガールズグループ(Nation’s Girl Group)」として公式に認定する下院決議第93号も採択されている。さらに下院に先立ち、上院でも全会一致で彼女たちの功績を称える同様の決議が採択されており、政治の場でもその影響力の高さが認められた。
BINIの国際的な活躍に期待が寄せられる一方で、フィリピン観光省は今後の観光戦略について、以下の具体的な方針を示している。
国内観光への注力
Dita Angara-Mathay長官によると、国内観光は外国人観光客の受け入れに比べて4倍の収益を生み出しているとのこと。これを受け、DoTは国内観光にさらに重点を移す方針だ。
具体的には、6月に新たな国内観光キャンペーンを開始し、帰国するフィリピン人や国内旅行者向けに、ホテルやレストランと提携した割引パッケージを提供する予定だ。
また、現在の観光スローガンである「Love the Philippines」を維持しつつ、「自国の魅力を愛する」というメッセージをフィリピン国民に向けて発信することで、スローガンを時代や国民の感情に寄り添った形へと再活性化させるとしている。
堅実なインバウンド目標
外国人観光客の誘致についても、引き続き堅実な目標を掲げている。2026年の外国人観光客の誘致目標は、2025年の実績である540万人から微増となる580万人に設定。現状の進捗としては、2026年第1四半期の入国管理局の記録で421万人の国際到着数が記録されている一方、DoTが記録した最初の4ヶ月間の公式な観光客到着数は229万5,000人となっている。長官はこの集計の差異に触れつつ、海外の状況が安定すれば、フィリピンの豊かな自然資源を武器に十分に高い競争力を発揮できると自信を見せている。
世界的な知名度を獲得しつつある「BINI」が正式に観光大使に就任すれば、フィリピンの魅力がより多くの世界中の若者や音楽ファンに届くことは間違いない。
今後の彼女たちの動向と、フィリピン観光省の新たなキャンペーンに大きな注目が集まっている。