ABS-CBN、2026年上半期業績を発表!コーチェラ・サマソニ出演「BINI」のワールドツアー本格化で下半期の業績回復に期待

公開日 2026年8月17日 最終更新日 2026年8月17日

(c) ABS-CBN CORPORATE

フィリピンのメディア・エンターテインメント大手ABS-CBNコーポレーションは、2026年上半期の連結業績を発表した。連結売上高は68億8,000万ペソとなり、前年同期比で減少したものの、ガールズグループ「BINI」のワールドツアー開始や新作映画の公開など、下半期に向けた明るい兆しが見え始めている。

2026年上半期の業績ハイライト

2026年上半期のグループ全体の連結売上高は、主にケーブルテレビおよびブロードバンド事業の落ち込みが影響し、前年同期比17%減の68億8,000万ペソとなった。

そのうち、コンテンツ制作・配信部門の売上高も同9%減の57億6,000万ペソとなっている。

利益面については、経営の効率化により連結営業費用が5%(4億8,200万ペソ)改善し、84億6,000万ペソに抑えられたが、全体の連結純損失は前年同期の8億5,200万ペソから拡大し、18億3,000万ペソを計上する結果となった。

コンテンツ制作・配信部門の動向

ABS-CBNの中核を担うコンテンツ制作・配信事業が減収となった背景には、複数の要因がある。

まず、2025年の選挙に伴う特需が終了したことによる選挙関連広告の反動減だ。さらに、世界情勢の変化が消費者心理や国内経済にマイナスの影響を与え、一般的な広告収入全体が落ち込んだ。

加えて、大型イベントの減少も大きく影響。前年同期は「BINI」のフィリピンアリーナでの完売公演や、大ヒット映画「My Love Will Make You Disappear」による記録的な収益があった。一方で今年は、それに匹敵する規模の映画やイベントが上半期に少なかったことが響いている。

ただし、これらの一過性の事象や選挙広告による影響を除外すると、経常純損失は1%改善、経常EBITDAは前年同期比で2%増加しており、基礎的な収益力は底堅さを維持。

また、消費者向け販売の増加や、海外向け番組販売、共同制作事業の成長が、減収分を一部補完する形となった。

下半期の見通し:BINIの世界的な活躍が牽引力に

上半期は前年の反動減などの影響を受けたABS-CBNだが、下半期(7〜12月)に向けて業績の回復が強く期待されている。

その最大の起爆剤となるのが、フィリピンの国民的ガールズグループ「BINI」だ。

今年4月に世界最大級の音楽フェス「コーチェラ」で堂々のパフォーマンスを披露したBINIは、6月から待望のワールドツアーを本格的にスタートさせた。このツアーは下半期を中心に開催される。

さらに、エンターテインメント事業を支える強力なコンテンツも控えている。5月にはStar Cinema製作の映画「Tayo Sa Wakas」が公開されたが、下半期にもさらなる新作映画や大型ライブイベントの開催を予定している。

フィリピン国内にとどまらず、世界に届き始めた同社のコンテンツ力が、今後のV字回復をどのように牽引していくのか、引き続き注目が集まっている。