【サマソニ2026】BINIが魅せた「サリマノク」衣装の裏側!ファッションで発信するフィリピン文化

公開日 2026年8月16日 最終更新日 2026年8月16日

(c) BINI / Facebook

フィリピン発の国民的ガールズグループ「BINI」が、日本の大型音楽フェス「サマーソニック2026」に初登場し、熱狂の渦を巻き起こした。

イベントで2番目に大きいマウンテンステージに登場し、音楽だけでなく彼女たちが身に纏った「衣装」にも世界中から大きな注目が集まっている。

独自の進化を遂げるBINIのステージファッション

BINIとビジュアルディレクターのIca Villanueva氏は今年、立つステージすべてでファッションを言語としてフィリピン文化を披露するというミッションを掲げ、伝統的な織物技術や文化を衣装に取り入れてきた。

今回のサマーソニックで彼女たちがスポットライトを当てたのが、ミンダナオ島のマラナオ族に伝わる神話上の鳥「サリマノク」。

サリマノクとは、マラナオ族のシンボルである伝説の鳥とされている。その名前は、彼らの文化に深く関わる多様な色の衣服を意味する「Sari」と、美しくカラフルな羽を持つ雄鶏を意味する「Manok」という言葉に由来。幸運と繁栄を象徴し、伝統芸術に欠かせないモチーフとされている。

制作期間は1ヶ月!猛暑の日本を考慮したこだわりのデザイン

(c) BINI / Facebook

この壮大なビジョンを現実のものにするため、Ica Villanueva氏はデザイナーのCheetah Rivera氏とタッグを組み、丸1ヶ月を費やして衣装を制作。

衣装の制作プロセスとその特徴には、驚くべきこだわりが詰まっている。日本の厳しい暑さの中でエネルギッシュなパフォーマンスを披露することを考慮し、デザイナーはストレッチ素材と半透明のオーガンジーなどの軽量素材を組み合わせて使用することを優先。サリマノクの有名な特徴である羽を再現するためには、レーザーカットと昇華プリント技術を用いた特注の布製フェザーが作られている。さらに、何百ものカットアウトパーツを個別に手染めしてエアブラシで着色し、それらを重ね合わせて手刺繍することで、シームレスで立体的な鱗や羽の質感を表現するという緻密な手作業も行われた。これらの装飾ディテールはステージ上の照明を美しく反射・屈折させ、メンバーが自由に動きながら鮮やかに輝けるように設計されている。

日本語バージョンの楽曲披露とファンの絶賛

ステージでは「Salamin, Salamin」や「Born to Win」の日本語バージョンを含むヒット曲を披露し、日本の観客を大いに沸かせた。さらに、パフォーマンス中のビジュアル背景には、BINIのサンパギータのロゴとともにサリマノクが組み込まれており、視覚的にもフィリピン文化をアピール。

ABS-CBNにとっても、サリマノクは1966年のカラー放送への移行時に使用され、後にニュースチャンネルのロゴとしても親しまれてきた歴史がある。そのため、ファンの中には、BINIのサリマノク起用がABS-CBNとフィリピン文化との長年の繋がりの延長であると感じるファンもいた。

Ica Villanueva氏が「二つの世界を繋ぐ象徴的な架け橋」と語るように、BINIは豊かな遺産を現代のレンズを通して再解釈し、P-POPを世界的なステージへと押し上げている。