公開日 2026年3月29日 最終更新日 2026年3月29日

フィリピン発のP-POPグループとして世界的な快進撃を続けるSB19が、2026年3月27日、ついにフルアルバム「Wakas at Simula」をリリースした。
本作は、日本のボーイズグループBE:FIRSTや台湾の歌姫JOLINとの豪華共演など、グループの集大成でありながら、世界へ向けた新たな門出を象徴する一枚となっている。
アルバムタイトルの「Wakas at Simula」は、タガログ語で「終わりと始まり」を意味する。本作は、これまで彼らが展開してきたEP三部作である「Pagsibol」「Pagtatag」「Simula at Wakas」をひとつにまとめ上げ、物語を完結させる記念碑的な作品となっている。
リーダーのPabloは、記者会見にて、結成8年目を迎えた今の心境を「これほど長く一緒にいると、次の章やグループの終着点について考えることもあります。ですが、私たちにとってこれは一つの大きな節目です。これまでの歩みをファンと一緒に祝い、振り返るための大切なマイルストーンなのです」と、本作に込めた深い想いを明かしている。
本作の大きな目玉は、国際的なトップアーティストとのコラボレーションだ。
日本のファンにとって特筆すべきは、BE:FIRSTとのコラボ曲「Toyfriend」だろう。2026年3月に横浜で開催された「D.U.N.K. Showcase」での共演も記憶に新しいこの楽曲は、遊び心あふれるダンスポップに仕上がっている。歌詞では、愛と不安の間で揺れ動く複雑な心情が描かれており、単なる「遊び相手(Toyfriend)」として扱われることへの恐怖と、本物の絆を求める脆さを表現。
また、台湾の歌姫JOLINを迎えた「Emoji」は、デジタル時代の感情表現をテーマにした一曲。SNS上のペルソナや絵文字の裏に隠された、本当の感情や孤独にスポットを当て、画面越しでは見えない「行間」を読むことの難しさを問いかける、現代的なメッセージソングと言えるだろう。
アルバムには他にも、彼らの進化を感じさせる多彩な新曲が収録されている。
「Memories」は愛と感謝に満ちた温かいナンバーで、困難を乗り越え築き上げた日々を宝物のように振り返る、多幸感溢れる一曲。対照的に、ヒップホップ色の強い「Everblack」では、過小評価を跳ね返し、自分たちの道を突き進む強い意志が込められたエネルギー溢れる曲となっている。
また、圧倒的な熱量で一つの時代の幕引きを飾る「Wakas」など、どのトラックからも今のSB19が持つ「確信」が伝わってくる。メンバーのJustinは記者会見で「8年の経験を経て、今は自分たちのやりたい表現に確かな自信がある」と語り、その言葉通り、本作ではかつてないほど自由で大胆な自己表現が展開されている。
アルバムのトラックリストは、まさに彼らの歴史そのものだ。冒頭を飾る「VISA」や注目のコラボ曲に続き、アルバム後半にはこれまでの三部作を象徴する楽曲たちが並ぶ。2021年の名曲「What?」や「MAPA」の再録音バージョンから、世界的ヒットとなった「GENTO」まで、全24曲という圧倒的なボリュームで構成されている。
この勢いのまま、SB19は世界のステージへと駆け上がる。シカゴで開催される世界最大級の音楽フェス「Lollapalooza」にフィリピン人アーティストとして初出演。さらに、日本の夏を象徴する「サマーソニック2026」への参戦も決定しており、P-POPの魅力を世界に知らしめる準備は万全だ。
4月18日には、マニラのSMDCフェスティバル・グラウンドにて大規模コンサート「Wakas at Simula: The Trilogy Finale」の開催も控えており、彼らの「新しい始まり」から目が離せない。
「VISA」「Memories」「Toyfriend (feat. BE:FIRST)」「Everblack」「Emoji (feat. JOLIN)」「Wakas」の新曲群に加え、EP三部作から「What?」「MAPA」「Mana」「Bazinga」「Ikako」「SLMT」「GENTO」「I WANT YOU」「CRIMZONE」「ILAW」「LIHAM」「FREEDOM」「DAM」「Time」「8TonBall」「Quit」「Shooting for the Stars」「DUNGKA!」