公開日 2026年5月12日 最終更新日 2026年5月12日
現在、「P-POP」はかつてないほどの盛り上がりを見せている。新しいグループが次々と誕生し、業界の裾野が広がっているのは間違いない。しかし、このブームは果たして「健全な成長」と言えるのだろうか?
音楽ディレクターのAdonis Tabanda氏は、自身のTikToKで現在のP-POP界が抱える「準備不足」という課題について、鋭い持論を展開した。
Tabanda氏は、グループが増えること自体は業界の活性化に繋がると評価しつつも、一つの疑問を投げかけている。
業界は正しく拡大しているのか、それとも単に流行りに乗って急いでいるだけなのかという点だ。今のP-POP界には、明らかに準備が整っていない状態で世に送り出されているグループが見受けられるという。
新しいグループが歌唱力、ダンス、ステージでの存在感、相性などのパフォーマンス不足を露呈したとき、真っ先に批判を浴びるのはステージに立つメンバーたちだ。しかし、Tabanda氏は責任は彼らではなく、ボーカルやダンスが未完成なままデビューを決定したマネジメント側にあると断言。
そのスタンダードを築き上げた先駆者として、SB19、BINI、ALAMAT、G22、BGYOを挙げ「これらのグループは世間に出る前の厳しいトレーニングがどれほど重要かを示してくれた」と語った。
Adonis Tabandaが最も懸念しているのは、ブームを利用した「アーティストの搾取」だ。
「デビューを急がせれば、パフォーマンスに悪影響が出るだけでなく、アーティスト自身の自信も奪われ、さらには世間の業界全体に対する見方までもが悪くなってしまう」と語り「P-POPに必要なのは”準備(Preparation)”であり、”搾取(Exploitation)”ではない」と準備の重要性を強調した。
P-POPが真に強力なジャンルとして確立されるためには、数の多さではなく、どれだけ準備ができているグループが揃っているかが重要だ。
マネジメント側が目先の流行に流されず、アーティストをじっくりと育成する姿勢を持つことが求められている。それこそが、先駆者たちが切り拓いた道をさらに強固なものにし、P-POPを世界レベルへと押し上げる唯一の鍵となるだろう。