公開日 2026年11月1日 最終更新日 2026年11月1日
「ベトナムフードフェスティバル2026」のメインステージにて、日越の音楽交流を象徴する「Love Vietnam Show」が、10月24日・25日の2日間にわたり開催された。
あいにくの雨模様にもかかわらず、ベトナムロック界のレジェンド「Bức Tường」、トップV-POPスター「MIN」、そしてオープニングアクトを務める日本のバンド「ANIROCKS」が集結。国境を越えた熱いパフォーマンスで、会場を熱狂の渦へと誘った。

熱気高まるステージのオープニングを飾るトップバッターとして登場したANIROCKS。ボーカルのAisaは「Xin chào các bạn! Chúng tôi là ANIROCKS」と笑顔で挨拶し、「こうしてベトナムの素敵な曲を歌わせていただけてすごく楽しい気持ちです」とV-POPへのリスペクトを語る。 1曲目の『Và ngày nào đó』(Vũ Thảo My)から続く『Buôn』(Vũ Thảo My)を情感豊かに歌い上げ、ベトナムバラードの魅力を存分に引き出していく。「傘をさして風邪を引かないように」と観客を優しく気遣い、ラストはHồ Quỳnh Hươngの名曲『Anh』を披露。後に続くアーティストたちへ向け、完璧なバトンタッチを果たした。

大歓声に包まれて登場したベトナムのトップシンガーMINは、1曲目に『Vì yêu cứ đâm đầu』を披露。「ちょうど2日前にアルバム『Dear Min』がリリースから1周年を迎えました。東京でこれらの曲を披露し、皆さんにプレゼントできることを嬉しく思います!」と語り、 「少しキラキラさせてね」とスマートフォンのライト点灯を促してスタートしたのは、『Có em chờ』『Chẳng phải tình đầu sao đau đến thế』『Chế độ im lặng』の豪華マッシュアップ。パフォーマンス中には、日本語で「みなさん、愛してる!」と叫び、客席からすかさず「俺も!」と歓声が飛ぶなど、日越の垣根を超えたファンとの強い絆を証明した。


Day 1のトリを飾るベトナムを代表するロックバンドBức Tườngは、『Trên đỉnh gió』で勢いよく幕を開け、会場の熱気を一気に引き上げた。「とてもお馴染みの曲です」と紹介された名曲『Người đàn bà hóa đá』を披露し、会場との一体感を生み出していく。 続くMCで、Nguyễn Việt Lâmにとって初の日本ステージであることを告白。「東京で皆さんに会えて本当に胸がいっぱいです。今夜は全力で盛り上がりましょう!」と語り、最新曲『Đi về phía mùa hè』を熱唱。中盤も『Cơn mưa tháng 5』『Tâm hồn của đá』と立て続けに披露し、ボルテージはさらに上昇。終盤には、遠い異国にいる観客たちの人生を「一つの旅」と称え、『Những chuyến đi dài』をエモーショナルに歌い上げ、「明日は『Bông Hồng Thủy Tinh』を演奏する」と熱い予告を残した。

観客の大きな拍手に迎えられたANIROCKSは、mauをボーカルに迎え1曲目にベトナムの楽曲『Nối vòng tay lớn』を披露。続くMCでは、ボーカルのmauが「Xin chào các bạn! Chúng tôi là ANIROCKS!」とベトナム語で挨拶。今年初めてベトナムを訪れて歌を披露した際、現地のすさまじいエネルギーに大興奮し、ベトナムが大好きになったという熱い思いを伝えた。
「普段ロックな曲をやっているので、次もロックな曲をやっていきたい」という言葉を皮切りに、2曲目は疾走感のある英語のロックナンバー『Basket Case』をプレイ。ラストを飾る『Tìm lại』では、「みんな知ってたら一緒に歌ってくれる!?」と会場を一体感で包み込む。最後は「ありがとう!」と感謝の言葉を叫び、大盛況のまま熱いステージを締めくくった。

「ベトナムを代表するV-POPスター」と紹介され登場したMINは、初日に続き『Vì yêu cứ đâm đầu』で一気に会場の熱を上げる。続いて「疲れた日々の後に帰る場所」をテーマにしたという温かい『Có Em Là Nhà』を披露し、優しく包み込んだ。MINは「雨が完全に止むように、甘いコンボを届けます」と語りかけ『Có em chờ』『Chẳng phải tình đầu sao đau đến thế』『Chế độ im lặng』のマッシュアップメドレーで会場との一体感を高めていく。
歌い終えると客席を見渡し、2日連続でオレンジ色のウィッグを被り周囲の観客にペンライトを配って応援を先導していた日本人のファンに「SNSのメッセージを読んでいましたよ」と語り、直接感謝の言葉を伝えた。
そしてステージを去る前、もっと歌を聴きたいという会場の熱い期待に応え、オケの用意がない状態ながらも「数十秒間なら」とアカペラでの歌唱を快諾。観客からリクエストを募り、大ヒット曲『Trên tình bạn dưới tình yêu』と『Yêu』のワンフレーズを美しく響かせ、圧巻の神対応で観客を大いに沸かせた。
「ベトナムロック界のパイオニア」として大トリを務めるBức Tườngは、ボーカルの力強いシャウトから南部民謡『Lý Kéo Chài』をロックテイストに昇華させた『Ra Khơi』でスタート。続けてベトナム北西部の山岳地帯をテーマにした『Men Say』を披露し、観客を自分たちの世界へと引き込んでいく。 「2年前もこのような雨の午後に演奏しました」と語り、名曲『Người đàn bà hóa đá』で会場を揺らしたのち『Con Đường Không Tên』を披露。その後もバンドにとって特別な楽曲『Bông Hồng Thuỷ Tinh』、不屈のロックスピリットを感じさせる『Tâm Hồn Của Đá』と怒涛の展開が続き、会場の熱狂は最高潮へ。 ライブ最終盤の『Đường đến ngày vinh quang』では、ANIROCKSを迎えた特別なコラボレーション編成が実現。日越のロック魂がステージ上で激しく交差する圧巻のフィナーレを飾った。
