【V-POP】14歳アイドルが虐待や過酷な罰金制度を涙の告発|所属事務所は完全否定し、法的措置へ

公開日 2026年6月19日 最終更新日 2026年6月19日

(c) V.STAR / Facebook

ベトナムの音楽シーンに新たな風を吹き込むと期待されていたガールズグループV.STAR。しかし、その華やかなステージの裏側で、未成年メンバーに対する過酷な扱いがあったとしてSNS上で波紋を呼んでいる。

14歳のメンバーであるStella(本名:Trương Hảo Đồng)が、所属事務所からの不適切な発言や法外な罰金制度を涙ながらに告発した。

14歳のアイドルが涙の告発!「仕事が欲しければディレクターと寝ろ」

騒動の発端は、6月4日にStella(14歳)がFacebookに投稿した告発文と、続く6月15日に公開された動画だ。動画の中で彼女は、オーディションに合格しプロの歌手になる夢を抱いていたものの、実際の活動において精神的に深く傷つけられたと語った。

彼女の告発によれば、所属事務所の関係者から衝撃的な暴言や要求があったとされている。具体的には、「仕事をもらうためにはデイレクターと一緒に寝なくてはいけない」といった枕営業の強要をほのめかす発言があったとのこと。さらに、「たとえ親が亡くなったとしても、ステージでは笑顔でいなければならない。それができないなら辞めろ」というような、非人道的なプロ意識を押し付ける言葉も浴びせられたと語った。

Stellaは「自分の実力で音楽を届けたいのであって、身体を売るようなことはできない」と拒絶し、これらの言葉がトラウマになっていると涙ながらに訴えた。また、Rubyなど他のメンバーもSNSを通じて彼女の告発を支持している。

体重200g増加で罰金?理不尽すぎるペナルティと金銭トラブル

精神的な苦痛に加え、未成年の彼女たちを苦しめていたのが過酷な罰金制度と不透明な報酬だ。

ステラをはじめとするメンバーが明かした事務所のペナルティ体制は非常に厳格なも。体重管理に関しては、1kg体重が増加するごとに100万VND(約6,000円)の罰金が科せられ、驚くべきことにわずか200gの増加であっても同額の罰金を要求されたとされている。また、遅刻に対しても1回につき100万VNDの罰金が設定されていた。

これらの罰金は給与から直接天引きされるシステムだったとされている。さらに、度重なるショーや撮影に出演したにもかかわらず、Stellaが受け取った報酬はトータルでわずか約264万VND(約16,000円)と主張しており、経済的な困窮も精神的プレッシャーに拍車をかけた。保護者たちは事態を重く見て、所属事務所に3回の面会を要求したが、前向きな回答は得られなかったとのこと。

所属事務所「VMT Entertainment」は完全否定し法的措置へ

一連の告発に対し、V.STARの所属事務所であるVMT Entertainment(代表:歌手 Minh Trang Ly Ly)は6月16日に公式声明を発表し、メンバー側の主張を真っ向から否定。

事務所側の反論は多岐にわたる。まず、枕営業の強要や暴言といった告発は一切事実ではなく、情報を歪曲した誹謗中傷であると主張している。次に、罰金制度についても、健康・体型管理に関する規定は事前に保護者の同意を得ており、不当な搾取や「200gの増加で罰金」といった事実はないと否定した。

また、報酬に関しても、ギャラが発生しないチャリティイベントなどを除き、支払われた報酬は透明性を持って適切に分配していると説明している。さらに、メンバーに対して活動休止処分を下したのは、彼女たちが継続的に重大な規律違反を犯していたためであると明かした。

VMT側は、一連のSNSでの発信を「企業の信用を著しく毀損する行為」とみなし、すでに証拠を法務部門に提出しており、虚偽情報の拡散に対しては法的措置を講じる構えを見せている。

今後の展開に注目

未成年の夢を利用した搾取があったのか、それとも事務所が主張するように規律違反のメンバーによる虚偽の告発なのか。双方の主張は完全に平行線を辿っている状況だ。

現在、メンバー側は訴訟に向けた証拠集めを行っているとされており、ベトナム当局や児童保護機関の介入を含め、今後の法的見解に大きな関心が集まっている。

V.STARとは?

2025年にホーチミンで開催されたオーディションを経て結成された5人組ガールズグループ(Ruby, Ivy, Ember, Stella, Nia)です。メンバー全員が14歳〜17歳のティーンエイジャーで構成されており、VMT Entertainmentが5年間で約100億VNDを投資し、ベトナムのアイドルブームを再燃させるプロジェクトとして期待されていた。