AuZTIN(吳昱廷)、話題の新曲「3721」をリリース 

公開日 2026年2月23日 最終更新日 2026年2月23日

2026年2月14日、バレンタインデーに合わせてリリースされた最新シングル「3721」AuZTINは今作で、孤独な夜に寄り添う「深夜ラジオのDJ」へと姿を変え、古典的な気品と現代的な感性が交差する至極のラブソングを届けた。

タイトルの「3721」は、中国語の成語「不管三七二十一(結果を顧みず、なりふり構わず)」という言葉に由来している。それは、論理性や損得勘定を一切抜きにした、純粋でひたむきな執着。自分の青春をすべて捧げてでも、たった一人の大切な存在を守り抜くという圧倒的な「全肯定」の姿勢が、この数字には込められている。

境界のない愛:すべての「大切な人」へ捧げる告白

この楽曲が描き出す愛の対象は、決して恋人同士という枠組みに留まらない。共に戦い高め合うパートナー、どんな時も味方でいてくれる家族、そして言葉は通じなくても湿った鼻先でそっと寄り添ってくれるペット。さらには、アーティストとファンの間に生まれる「時空を超えた絆」も含まれている。

これらすべての「かけがえのない存在」へ向けられた、互いに想い合う「双方向の愛」こそが、今作の核心にあるテーマだ。

クラシックの品格とラップが織りなす「映画的な聴覚体験」

音楽面では、AuZTINのアイデンティティであるクラシックの素養を遺憾なく発揮。繊細なタッチで紡がれるピアノの旋律と、壮大な弦楽器のアンサンブルが土台を築き、聴き手を物語の深淵へと誘う。

特筆すべきは、そのクラシカルな世界観を壊すことなく、中盤から流れるように挿入されるPop Rapの融合だ。この巧みな編曲により、楽曲は単なるバラードを超え、ドラマチックな映画を一本観終えたかのような、層の厚い感動をもたらす。まさに、花のような柔らかさと、鋼のようなしなやかさを併せ持つ、彼独自の音楽性が凝縮されている。

滅びの美学から、再生を象徴する「オレンジのチューリップ」へ

楽曲のインスピレーションは、名作映画「ファイト・クラブ」に見られる「世界の終わりを二人で見届ける」という終末的な美学から始まる。しかし、物語はそこで終わらない。かつては破滅的な愛に憧れた心は、やがて「荒野の中に、君のために花畑を咲かせる」という、献身的で力強い再生の美学へと進化を遂げた。

歌詞に登場する「数百枚の切符」という言葉は、会えない時間や物理的な距離を積み重ねてきた重みを象徴し、いつでも君の拠り所でありたいと願う「深夜のラジオ」というメタファーに繋がる。そして、単曲のカバーを飾る「オレンジ色のチューリップ」は、狂熱的な独占欲から、深く静かな「真実の愛の告白」へと昇華した感情の証。

「君が疲れた時、いつでも駆けつけられる充電スタンドになりたい」という切実な想いを込めた「3721」は、忙しない現代社会を生きる私たちの心に、静かな勇気と温もりを灯してくれるはずだ。