公開日 2026年11月7日 最終更新日 2026年11月7日

フィリピン発の注目バンド・Nameless Kidsが、キャリア2作目となるフルアルバム『dinner4two』をリリースした。本作はNhiko Sabiniano、Kim Allen、Imay Cortesの3人体制となってから初の音楽プロジェクトであり、バンドにとって新たなクリエイティブの章の幕開けとなる作品だ。
『dinner4two』は、人々が互いにどう寄り添い、あるいはすれ違うのかという、人間関係の複雑さや期待感をテーマに制作された。ABS-CBN Music Internationalからリリースされた本作には、「parachute」「call back」「cars」「ala bang」「kibo」の新曲群に加え、先行シングルである「sinungaling」「kuha mo na」「temporary」、そしてCescaを迎えた「mental」の全9曲が収録されている。
リードシングル「call back」は、自分が辛い時にだけ都合よく連絡してくる相手への一方的な献身を歌った楽曲であり、2024年にDavaoで開催されたソングライティングキャンプにてNhiko Sabinianoが書き下ろした。また、Spotifyで130万回以上のストリームを記録している「kuha mo na」や、失恋後の未練を探求した「mental」など、感情の押し引きを鮮明に切り取った楽曲群がアルバムの屋台骨を支えている。
2020年にデビューシングル「Outlaws」でシーンに登場して以来、Nameless Kidsは独特のサウンドと内省的なソングライティングでローカル音楽シーンにおいて確固たる地位を築いてきた。2021年のデビューEP『Shoes out the Door!』に続きリリースされた「Sayo (Ang Mundo)」「Gabi」は、ともにSpotifyで300万回再生を突破。2023年のデビューアルバム『Manila in Bloom』(「Hotel Runs」「Bukas Na Lang」収録)を経て、本作で彼らの音楽的アイデンティティはさらなる深みを見せている。