フィリピンの大人気グループ BINIとBGYOを生んだStar Hunt Academy

「Star Hunt Academy (以下、SHA)」は、韓国のアイドル業界の成功に触発されたABS-CBNのエンターテイメントプロダクション責任者Direk Laurenti Dyogi の “トレーニングを通じて歌やダンスの才能をさらに伸ばし、成長させるために、才能ある若者のためのトレーニング場を開設する” という構想から全てが始まった。

2018年、ABS-CBNは「Star Hunt: The Kapamilya Grand Audition」という全国規模のオーディションキャラバンを開催。各地で開催されたこのオーディションで250人の候補者を選び、5日間のブートキャンプで50人に絞った。

数週間後、さらに候補者を絞り込み、スカウト担当の推薦や人気番組「Pinoy Big Brother」の元出演者を加え、最終的に男性7名と女性12名の練習生を選抜。

2020年12月まで、オンラインスクールで学校教育を受けながら週に5日フィリピンの有名なボーカルコーチとダンスコーチからのトレーニング、そして韓国のMUDoctor Academyには韓国式のアイドルトレーニングを受けた。

練習生は、観客の前で自信を持ったパフォーマンスをするためのトレーニングの一環として、ABS-CBNのモールショーや国内のイベントでパフォーマンスする機会も多くあり、

2019年にはNational Youth commissionの「Fit Fil Youth Against Drugs」に出演し、ユースアンバサダーに任命された。

パンデミックとABS-CBNの放送停止

感染症流行の際も練習生はキャンプ・スターハント内に閉じこもり、検疫を受けながらトレーニングに集中した。

また、2020年5月のABS-CBN放送停止命令により、このプロジェクトも大きな影響を受けた。

先の見えない困難な状況に陥ったにもかかわらず、経営陣はこのプロジェクトが将来的にABS-CBNの再建とリブランディングに役立つと期待して、プロジェクトの継続を決定。

デビューへ

2020年10月10日、当初の12人のメンバーから最後に残った8人の女性練習生が正式にSHAを卒業し、11月にプレデビューすることを発表。プレデビューに先立ち、フィリピン語の「binibini(若い女性)」に由来するグループ名「BINI」を発表。

2020年11月20日、プレデビュー曲「Da Coconut Nut」をリリースした。

2020年12月20日、ABS-CBNクリスマススペシャルのP-POP Riseコーナーで5人の男性練習生が正式にSHAを卒業し、2021年1月から正式に活動開始すると発表。

2021年1月29日、BGYOはデビューシングル「The Light」をリリースした。

One Dream : The BINI – BGYO Journey

オーディションからデビューまで、全9エピソードのドキュメンタリーシリーズ