カンボジアのノロドム・ジェナ王女、話題の新曲「Bittersweet Confession」をリリース

公開日 2026年1月6日 最終更新日 2026年1月6日

(c) Jenna Norodom / Facebook

カンボジアの王室メンバーであり、東南アジアのポップアイコンとして君臨するジェナ・ノロドム王女。

そんな彼女が本日リリースした新曲「Bittersweet Confession」 を巡り、タイのネットユーザーからはリリース前から厳しい批判が巻き起こっていた。

疑惑の対象は、タイの人気アーティストTobiiの大ヒット曲。なぜリリース前からこの楽曲がこれほどまでの論争を呼んでいるのか。

背景にある2025年のタイ・カンボジア国境紛争と、根深い文化対立を含めて解説。

騒動のきっかけ

今回の騒動は、ジェナ・ノロドム王女の新曲のパフォーマンスの一部がSNSで拡散されたことが発端となった。

正式なリリース前であるにもかかわらず、耳の早い音楽ファンの間では、この楽曲のメロディや構成がTobiiの2024年のヒット曲「Bad Girls Like You」に酷似していると即座に指摘された。

火に油を注ぐ「2025年タイ・カンボジア国境紛争」

今回の疑惑が、通常の「楽曲の似通い」という議論を超えて炎上している最大の要因は、2025年7月に発生した両国間の軍事衝突だ。

しかし、この騒動が単なる「音楽のパクリ疑惑」という枠組みを超えて激化している背景には、2025年に再燃したタイとカンボジアの深刻な外交・軍事緊張がある。

2025年7月、両国の国境地帯で発生した軍事衝突は、過去10年で最悪の事態となり、両国民の感情はかつてないほど悪化している。こうした殺伐とした世論の中で、タイ側では「領土のみならず、我々が築き上げた現代文化(T-POP)の流行までもが、正当な敬意なしにカンボジア側に流用されている」という不信感が爆発。ジェナ・ノロドムというカンボジア国家の象徴的な人物がその渦中にいることが、火に油を注ぐ結果となった。

さらにこの対立の根底には、伝統格闘技である「ムエタイ」と「クンクメール」の起源を巡る争いや、伝統衣装の起源を巡る対立など、長年にわたる文化的な主導権争いが横たわっている。タイのユーザーが「コピーだ」と非難すれば、カンボジアのファンは「これは現代のCam-POPが進化する過程での世界的なトレンドの取り入れに過ぎない」と猛反発しており、SNS上では出口の見えないナショナリズムの応酬が続いている。

今後の焦点

今後の焦点は、タイの音楽業界やTobii本人が、この事態をどう静観、あるいは反応するのか、またこれほどまでの批判を受けて王室関係者として何らかの声明を出すのかという点に集まっている。