サンダラ・パクも被害に…韓比オーディション番組「Be the NEXT:9 Dreamers」で数億ウォンの出演料未払いトラブル、法的措置へ発展

公開日 2025年10月4日 最終更新日 2025年10月4日

(c) Be the NEXT : 9 DREAMERS

韓国の制作会社が制作し、フィリピンで放送された大規模なオーディション番組で、深刻な出演料未払い問題が発覚した。

元2NE1のサンダラ・パクをはじめ、多数の出演者が数億ウォン(数千万円相当)にのぼる出演料を受け取っておらず、一部の所属事務所は法的措置に踏み切った。優勝者のデビューも事実上白紙になるなど、波紋が広がっている。

人気K-POPスターたちが軒並み被害に

韓国メディアの報道によると、問題となっているのは、今年5月に放送が終了した韓国・フィリピン合作のサバイバルオーディション番組『Be the NEXT : 9 Dreamers』。

この番組でMCを務めたサンダラ・パク、審査員として出演した元TREASUREのパン・イェダム、AB6IXのパク・ウジンなど、多くの出演者が出演料の全額または一部を受け取れていない状況であることが明らかになった。

関係者によると、一部の出演者には支払いが完了したものの、大多数は未払いまたは一部のみの支払いに留まっており、その未払い総額は数億ウォンに達するとみられている。

サンダラ・パク側は「財産仮差押」の法的措置へ

被害額が最も大きいとされるサンダラ・パクの所属事務所「ABYSS Company」は、制作会社の一つである「Artsro」に対し財産の仮差押を申請。最近、裁判所がこれを認める決定を下した。

仮差押は、本格的な訴訟を前に相手方の財産を保全する手続きであり、事態が解決しない場合は、今後、所属事務所と制作会社との間で本格的な法廷闘争に発展する可能性が高まっている。

なぜ未払い問題は起きたのか?背景にある複雑な制作体制

今回の出演料未払い問題は、メイン制作会社である「MLD Entertainment」(MOMOLANDなどが所属)の財政状況が悪化したことが主な原因と伝えられている。

しかし、実際に出演者側と契約を結び、支払い義務を負っているのは共同制作会社の「Artsro」であるため、責任の所在が複雑化している。

この件に関し、「Artsro」側は韓国メディアの取材に対し、「未払いとなっている出演料を返済する意思はあり、実際に少しずつ返済を進めている」とコメントしており、支払い責任を果たす意向を示している。

優勝者のデビューも事実上白紙に…

アジアのスターを発掘するという大きな目標を掲げたこのオーディションでしたが、番組終了後のプロジェクトも暗礁に乗り上げている。

番組では、ボーイズグループ「The KingDom」のメンバーであるアーサーが1位、アイバンが3位にランクインし話題となりましたが、優勝者で構成されるはずだったプロジェクトグループのデビューは、事実上白紙となった。

才能ある若者たちの夢を乗せたオーディション番組が、後味の悪い金銭トラブルとデビュー白紙という最悪の結末を迎えようとしており、今後の動向に注目が集まっている。