ATLASのMuonが脱退を発表|2025年末をもって活動終了へ

公開日 2025年12月8日 最終更新日 2025年12月8日

(c) ATLAS/Facebook

タイの人気ボーイグループATLASのメンバーであるMuonが、グループから脱退することを発表した。

衝撃のニュースは、グループの結成4周年を祝うイベントの最中に本人から直接ファンへ伝えられた。

2025年12月5日、バンコクのクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター(QSNCC)にて、ATLASの4周年記念イベント「ATLAS Birthday Party Journey 4th: The Next Chapter」が開催された。

多くのファンALISがグループの節目を祝うために集まり会場は喜びに包まれていたが、イベント中、Muonが自身の口から「ATLASのメンバーとしての役割を終了する」ことを告げると、会場の雰囲気は一変し、悲しみと驚きが広がった。

MuonのATLASとしての活動は2025年12月31日まで継続され、年明け以降、ATLASは残るメンバー6人体制で活動を続けていくことになる。

しかし既に来年開催を発表している4EVEとの合同コンサートへの出演と、広告塔(プレゼンター)業務は12月31日以降も契約終了まで継続する。

T-POP業界の「卒業」システム化

通常、アイドルの途中脱退は即時の活動停止を伴うが、Muonのケースでは、脱退後も契約の一部を履行する「段階的な移行」が採用された。これは、事務所と本人の関係が良好でなければ実現し得ない。

Muonの脱退は、K-POP的な「契約の硬直性」とは一線を画し、J-POPの「儀式化された卒業」に近い柔軟なシステムを示した。

タイでは、芸能活動が「若年期のキャリアパスの一部」として機能しつつある。これは、タレントの人生設計を尊重する「人間中心」なマネジメントモデルと言えるだろう。

残された6人体制のATLASが、この試練を乗り越え、いかにして激化するT-POP市場で再構築を果たすのか。

そして、Muonが新天地でどのような成功を収めるのか。

彼らの今後の動向は、T-POP業界の新たな指標となるだろう。